銀閣寺＝ニックネーム？

は～い、こちらのブログ「ビンカミノール」をやっておりますアパッチです。

ちなみに「ビンカミノール」は「姫蔓日々草」（私が種から育てていた花です）の学名です。・・・どうでもいいけどね。

ブログ一発目の更新です。
まぁ、なんかイラストとかって書いてるけど、それはHPやピクシブで公開とかしてるのでこちらのブログではあまりやらないかもです。



まぁ、そんなことはさておき一発目の更新のタイトルについての話に行きますか。

今日とあるテレビ番組で金閣寺の話が出ていたのですが、まぁそのときなぜか私の頭には「銀閣もあったなぁ。あれって確か建物を建てたはいいけど、金がなくて銀箔貼れなかったんだよなぁ。」とかいう記憶がよぎったわけです。

しかし、その記憶をどこで誰に聞いたなどの裏づけ的な記憶が思い出せず、自分の記憶が疑わしくなってきたので調べてみると。

・・・銀閣って今で言ういわゆるニックネームってやつだったのです！なので正式には銀閣という建造物は存在しないのです。

さらに言えば、銀閣寺には銀箔がはれなかったということ以前に、貼る予定すらなかったことが科学的に証明もされていました。

ここからさらに詳しく述べたいと思います。


まず銀閣について述べる前に金閣寺について述べていくことにします。・・・なぜかって？それはおいおい分かります。

まず金閣寺という建物は室町幕府３代将軍足利義満が別荘として建てた「北山殿」（きたやまどの）のことを言います。

そしてその「北山殿」を義満の死後、お寺に改めたものが金閣寺というわけです。その際「北山殿」という名は改められ、「鹿苑寺」（ろくおんじ）という名に改名されています。

なので実は「金閣寺」という名前も正式名称ではなく、正式名称は「鹿苑寺」といいます。ではなぜ「金閣寺」と呼ばれるようになったのか。

それは鹿苑寺というお寺の中に建っている”舎利殿”（お釈迦様の骨を祀った建物）の名前が「金閣」という名前であることに由来します。「金閣」、つまり皆さんもよく知るあの金箔が張られた建物があまりにも有名になってしまったために通称：「金閣寺」と呼ばれるようになってしまったのです。

・・・なので「金閣寺」というのは正式には「鹿苑寺のことで」、「金閣」を指すときには正式には「鹿苑寺・金閣」というのです。

まぁ、ここまでは学校でも授業で習う範囲なので誰もが一度は聞いたことのある話でもあると思います。


しかしここからがいよいよ本番、”銀閣寺”についての話です。いやぁ、早速一発目から長くなってるねぇ。まぁそんなことは気にせず続けよう。

銀閣寺は同じく室町幕府第８代将軍足利義政がやはり別荘として建てた「東山山荘」が、義満の時と同様、義政の死後、お寺に改めたもので、こちらは「慈照寺」（じしょうじ）という名前に改名されています。

そしてこの慈照寺の中の観音菩薩を祀る建物が「銀閣」という名前から「銀閣寺」という通称がついた・・・というのではありません！そんな甘い流れ許すはずがなかろうて。

・・・コホン。閑話休題。

実は鹿苑寺で言うところの「金閣」にあたる建物は、慈照寺では正式名称「観音殿」というのです。

なので、日頃「銀閣寺」として紹介されているあの有名な建物は正式名称「慈照寺・観音殿」というのです。

もはやどこにも”銀閣”なんてフレーズは正式には微塵も登場してこないのです。つまり、もともと「銀閣」という名前ですらないのですから、銀箔が貼られる予定すらなかったことは名前から見ても一目瞭然だったのです。

ではなぜ「銀閣」などと呼ばれるようになったか。

それは単純に、二つの建物が「同じ室町幕府足利将軍により建てられた別荘でること。」、「室町時代の北山文化・東山文化を代表する建物であること。」というところから比較対照した結果、そう呼ばれるようになっただけなのである。

「金」だから「銀」。「金銀財宝」の四字熟語並みに単純な発想である。

まぁ、しかし銀閣寺のパンフレットには、もちろん「東山慈照寺」という名称が書かれていますが、パンフレットのど真ん中には、もうそれは堂々と「銀閣寺」と書かれていることから、「銀閣寺」と呼んでもまぁ何も言われないとは思う。

・・・っていうか、こういうこともあいまって「銀閣寺」っていう言葉が定着したんではなかろうか。最後に正式名称とニックネームをまとめてみるか。

＜左表記：（ニックネーム）　右表記：（正式名称）＞
・「金閣寺」＝「鹿苑寺」
・「銀閣寺」＝「慈照寺」

・「金閣」＝「鹿苑寺・金閣」
・「銀閣」＝「慈照寺・観音殿」

これが日本のあいまい文化ってやつなんかなぁ。・・・私は正式名称で呼ぶことにしようかな。




じゃあの。